Contents
ニュースモーニングサテライト 6月10日月曜日のまとめメモ
株式市場の動向
先週7日のニューヨーク株式市場では、ダウは4日ぶりに反落し、87ドル安の38798ドル、ナスダックは続落し39ポイントマイナスの17133、S&P 500も続落し5ポイントマイナスの5346でした。シカゴ日経平均先物の先週末の終値は38650円でした。
経済指標と市場の反応
アメリカの景気の底堅さが再び意識され、FRBの利下げをめぐる不透明感が広がりました。5月の雇用者数の伸びが市場予想を上回り、賃金インフレの加速も示されました。これを受けて、10年債利回りが上昇し、FRBが9月にも利下げに動くとの見方が後退しています。
為替市場の動向
ドル円は現在156円の60銭台から70銭台で推移しています。
週末の主なニュース
- アメリカの雇用統計: 5月の非農業部門の雇用者数は27万2000人増加し、市場予想を上回りました。平均時給は前月比0.4%、前年比4.1%上昇し、失業率は4.0%に悪化しました。
- ゲームストップの株価: 39.4%下落し、15回売買停止となりました。決算発表で売上高の減少と7500万株の売り出しが響きました。
- バイデン大統領とゼレンスキー大統領の会談: ウクライナへの追加軍事支援として2億2500万ドルを発表しました。
アメリカ経済の先行き
アメリカでは、景気後退の可能性が改めて意識されています。サームルールという法則に基づくと、景気後退の可能性が高まっています。
今週の主な予定
- 10日月曜日: 国内でGDP改定値が公表、アメリカではアップルが世界開発者会議を開催。
- 12日水曜日: FOMCの結果発表と政策金利見通しの更新。
- 13日木曜日: G7首脳会議がイタリアで開催。
- 14日金曜日: 日銀の金融政策決定会合の結果公表。
日米金融政策の展望
FOMCでは政策金利の見通しが更新される予定で、9月から利下げが始まると見られています。日銀会合では長期国債買入れ減額について議論される見通しです。
株式市場の見通し
日経平均先物の夜間取引は38670円。今週はFOMCおよび日銀の会合を控えているため、様子見の展開が予想されます。
為替市場の見通し
ドル円は156円から157円50銭のレンジが予想されています。週後半に日米の中銀会合が予定されていることもあり、上値は限定的と見られています。
債券市場の動向
日本の10年債利回りは0.970%に上昇しています。
株式市場のセクター別動向
先週は半導体関連株が軟調に推移し、大型株が相場を下支えする展開でした。輸送用機器セクターが下落率1位で、自動車大手による認証不正問題が影響しました。
まとめと展望
日米の金融政策の発表を控え、今週は神経質な展開が予想されます。アメリカ経済の先行きと金融政策の動向に注目が集まります。